盛岡市加賀野の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)が今月末で閉館することが7日、分かった。
同館は韓流スター、ペ・ヨンジュンさんの作品展示室を目玉に8月1日に再オープンしたが、赤字運営が続いていた。一方、土地建物を所有する市は、本県の漆文化発信の拠点として施設修繕費を負担。再オープンからわずか4カ月の閉館となり、見通しの甘さに批判の声も上がりそうだ。
全館長によると、再オープン後の入館者数は、8月3252人、9月2187人、10月1863人と減少の一途。県外客が8割を占め、「ヨン様」効果は表れていたが、土地建物を所有する市への賃貸料(月約53万円)やスタッフ13人の人件費、光熱・通信費などを支払うと、150万〜200万円の赤字が発生していた。
同館は、全館長と韓国のペ・ヨンジュンさんの所属会社が設立した「オリエンタルトレジャー」が運営。全館長は、韓国の所属会社の支援を得られなくなったことも閉館の要因に挙げている。
全館長は閉館後も同館を拠点に漆芸作品や高級漆時計、漆ジュエリーの作品制作を続ける意向を示し、今後、賃貸契約について市と協議する。400〜500点に及ぶ所蔵作品は売却する。ペさんの作品の取り扱いは未定だ。
市は再オープンに当たり、約1千万円を投入して消防設備と電気設備を改修。池田克典副市長は「全館長からやめたいという話は聞いている。契約を含めて来週以降に美術館側と協議したい」と話す。
全館長は「美術館運営で利益を発生させることは難しく、再オープンしたばかりで申し訳ないが、閉館を決めた。今後、建物を活用したい方がいれば協力したい」と理解を求める。
同館は旧盛岡橋本美術館の建物を活用し、2004年5月に開館。全館長の漆芸作品を展示していたが、入館者減少のため昨年11月末に一時閉館。その後、ペさん訪問をきっかけに8月再オープンしていた。
11月10日追記
上記のような報道がなされていましたが、岩山漆芸美術館のHPに以下のようなコメントが掲載されています。
岩山漆芸美術館閉鎖の報道について
いつも岩山漆芸美術館をご支援頂き有難う御座います。
この度は、幾つかの新聞社で岩山漆芸美術館が閉鎖すると報道がありましたが、事実では御座いません。
当美術館は引き続き頑張って行きたいと思っております。
不本意に皆様にご心配をお掛けして大変申し訳御座いません。
引き続きご声援宜しくお願いします。
また、平年通り当美術館は11月30日をもって冬の休館に入りますが、12月の東京韓国文化院の展示会(12/16~1/9)で皆様にお会いできることを楽しみにしております。
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